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湿気が耐震性能を落とす?湿気対策がしっかりされた住まいづくりを!

多湿地域の山陰地方。住まいには湿気対策をしっかりしてあげなければ『耐震性能』も『断熱性能』も落としてしまいます。安心、安全に長く暮らし続けるためには、『湿気対策』も重要になってきます。

こんにちは!エムアールホームの橋根です。

 

5月も残り数日。あっという間に梅雨の時期に入りますね~

洗濯物は溜まるし、床はジトジト・・・カビとか出てきたり・・・

良いことないですね~気分もどんより。

そんな中でも暮らしていかなきゃいけないこの日本!多湿地域と言われる山陰です。

 

今回はそんな『湿気』が住まいに及ぼす影響についてお話させていただきます。

 

湿気対策が『重要』と言われる訳

 

湿気対策は重要!大切!と言われますが、何がそんなに重要なのかと言うと、湿気対策は耐震性能を長く保つためにもとても重要な対策になります。

住まいづくりは湿気対策・耐震・断熱と色々な大切なものが絡み合っていて、その一つ一つをきちんと施工・対策することによって本当の長寿命住宅を完成させる事ができます。

そんな絡み合った大切な所をお話していきたいと思います。

 

 

多湿地域と言われる山陰地方

 

これからの時期『梅雨』が来ますよね。

梅雨時期の鳥取県米子市の平均的な湿度と温度は、6月と7月が最も高く

平均湿度は78%前後、気温は28℃前後です。

快適に過ごせる湿度は50%から60%と言われています。

 

湿気の大きさって?

 

水蒸気(湿気)の粒子は0.0004μmという非常に細かな大きさです。 雨の粒子は2000㎛です。 両者比較しましても明らかに、 水蒸気の粒子の大きさは小さいです。

これだけ小さいと目には見えないのはもちろんですが、仕上げがクロスの場合クロスのジョイント(つなぎ目)部分からも、余裕で湿気は壁の中に入っていきます。

そう考えると先にもお伝えいしましたが壁内部に湿気が入っていくので、湿気をこもらせない施工をしなくては長寿命住宅には近づけません。

 

 

湿気の向かう場所

 

湿気は湿度の低い方へと向かっていきます。

お風呂から上がり扉を開けると脱衣場の方へ向かっていきますよね。さらに脱衣場の扉を開けると廊下の方へと湿気は流れていきます。

そう考えると夏場は、エアコンのついている室内へ湿気は向かってきます。

室内へ入ってくるまでに、住まいには外壁や断熱材、木材、ボード、仕上げのクロスがあります。

極論、室内へ入ってきた湿気が全部室内へ入り切って、壁の内部にとどまらなければいいのですが、それは不可能です。

やはり、ボードや断熱材、材木が湿気を吸ってしまいます。

 

 

耐震性能を低下させる湿気

 

先にお伝えしたように、材木や断熱材などが壁の中にはあります。

その中を通ってきた湿気は断熱材が湿気を吸い、材木が湿気を吸い・・・これが長年続くと、断熱性能は落とし、材木は腐ります。

材木が腐るという事は結果、耐震性能も落とします。

カスカス、グスグスの材木で地震の揺れは耐え続けることは難しいですよね。

 

 

壁内部は湿気をとどまらせない

 

この高温多湿の山陰地方です。とにかく壁に関しては、湿気をとどまらせない造りが重要になってきます。

最近は色々な商品が開発されています。

外側に張る、防水シート一つでも湿気は通すが雨は通さない!など優れた商品も開発されています。

ここで疑問が出てきませんか?

『壁内部に湿気をとどまらせない』って、そもそも外に張る透湿防水シートを『透湿』ではなく、湿気の通さないシートにしたらいいんでは?と。

これ、橋根も社長に問いかけてみました。そしたらきちんと答えてくれました。

 

 

透湿防水シートにする訳!イメージしてください。

 

透湿防水シートではなく、『防水シート』にしてしまうと、クロス仕上げの場合クロスのジョイント部分から湿気が入ってきます。

冬場でしたら室内から壁内部に入った湿気は断熱材や材木を湿らせながら湿度の低い外へ向かっていきます。

そこに、『防水シート』があったら、湿気は外に出る事ができません。

そうなるとどうなるでしょう?

壁の中で湿気がとどまり、材木を腐らせ、断熱材も性能を失い、耐震、断熱ともに性能を落とします。

だから、『透湿防水シート』が住まいには良いと私たちは考えています。

 

 

クロスは壁内部の湿気を防ぐ?

 

冬場クロスが湿気でジトっとした経験はありませんか?

日本で多く使われているクロスは『ビニールクロス』です。ビニールと言われていますので、湿気は通さずクロスがジトジト・・・

『壁内部に入っていくのを防いでるんでは?』と思われるかもしれませんが、どんなに頑張ってもクロスにはジョイント(つなぎ目)部分があります。先にもお伝えしましたが湿気はとっても小さな粒です。隙間から、簡単に湿気は入り込んでいきます。

なので、私たちは塗り壁、漆喰をお勧めしています。

漆喰は一面一面を一気に塗るため、塗り継ぎがありません。

また、漆喰には調湿効果があり、湿度の高いときは湿気を吸いジトジト、ベタベタを感じない、快適な空間を作ってくれます。

クロスも可愛いクロス、おしゃれ、カッコいいクロスもあります。

どこにクロスを取り入れるかで、漆喰もクロスも楽しむこともできます。

 

 

 エムアールホーム!おすすめの透湿防水シート

 

じゃぁ、どんなシートがお勧めなのか、実際私たちが使用しているシートをご紹介します。

度々ご紹介させて頂いておりますが、エムアールホームでは『WURTHウルト』の外壁透湿シートを使用しています。

室内から流れてきた湿気は外へはき出し、壁内部での結露を防ぎます。

そして、性能試験で80年相当の耐久性能があると確認されたシートです。

 

 

湿気対策に重要な施工ポイント

 

簡単にお伝えすると、『壁の中に湿気を留まらせない!』です。

気密をきちんと取りながらも、外壁から室内壁の湿気の逃げ道、通り道を作る事が重要になってきます。

壁の中を1年を通して乾かしてあげる事が重要です。

梅雨の時期など外からの湿気はどうしても室内へ向かってきますが、室内の湿気は漆喰や無垢フローリング、換気システムなどを使い壁の中に湿気が行かないように工夫をする!

そして、そもそもご計画前からしっかりとした湿気対策をしておく事がとても重要です。

 

 

基礎から来る湿気

 

ここまで、湿気が壁への影響をお伝えしましたが、湿気は下から、基礎からも上がってきます。

基礎が完全に乾くには年数が必要になりますし、しっかりと基礎の土台シートを施工していないと地中からも湿気が上がってきます。

(※ベタ基礎でもあがってきます)

上がってきた湿気が基礎の中でとどまると、シロアリ被害の原因にも繋がります。そうなると、耐震性能も落とします。

基礎は完成してしまうと簡単にやり直すことのできな所です。

だからこそ、最初にきちんと施工してもらうことが重要ですし、どんなシートを採用されているかも重要なポイントになります。

ビニールシートのような、ぺらっぺらな土台シートでは、すぐに劣化して湿気があがってきますので、お勧めいたしません。基礎の配管周りの施工もチェックポイントです。

 

 

まとめ

住まいにとっては『湿気』は耐震性能、断熱性能を落としてしまうため、住まいにとっては不要なものですが、私たちにとってはドライな空気が続くと、身体に影響を及ぼします。

ですが、この多湿地域と言われている山陰地方で住まいづくりを考えていくうえでは、しっかりとした湿気対策が必要です。

気密はしっかり取りつつ、壁内部で湿気をとどまらせない住まいづくりをする事をお勧めいたします!

山陰地方は多湿地域という事がわかっていれば、工務店さん、ハウスメーカーさんへご相談へ行かれた際に

『湿気対策はどのようにしているのいか?』『どんな商品を使われているのか?』など、さらに詳しい説明を受ける事ができます。

そこで、曖昧な答えが返ってくるようでは、湿気の事をあまり理解してないと受け取ってもいいと思います。

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