
05.Condensation
(結露対策)
四季のある日本では湿気の多い夏と乾燥している冬では湿気の動き方が違ってきます。日本の住宅は湿気対策がなされていないため壁の中に湿気が溜まりそれが原因で極端に寿命が短くなっています。
湿気は通すが水ははじくのはどうしてなんだろう?
湿気の分子一つの大きさは約0.0004μm。(1㎜の1000万分の1)水の分子は100μm。水は湿気の100万倍の大きさです。つまり水を通さない穴でも湿気は通ってしまいます。石膏ボードの隙間は1μmですから水は通さず、湿気は通すというわけです。

一般的な住まいの湿気の流れ


住宅における湿気対策
1.室内のクロスを透湿性のあるものを使用する。
夏場の湿気を壁の中に溜めないようにする。
2.外の耐力面材を透湿性のある素材を使用する。
冬場に壁の中に溜まった湿気を排出するようにする。
3.断熱材を透湿性のある素材を使用する。
湿度が高い年があっても吐き出すことができる。
4.調湿効果のある仕上材料を使用する。
湿度を含むことができる許容範囲が増える。
防水透湿シート
外部からの防水の役目を果たすシートです。湿気は通し、水や空気は遮断します。
耐久・耐熱・透湿性が種類によって異なります。
タイベック

業界に先駆けた20年保証を導入していることから耐久性は強い。
国産透湿シート

紫外線や熱に対しての耐候性はあまり強くない。販売価格は安い。
トリオシート

紫外線や熱による劣化がほとんど無い。ドイツ工業規格のほか、JIS規格にも適合。
ウェザーシート

外からの過度の湿気の侵入を調湿し抑え季節を問わず躯体内の健全性を維持します。


タイベック | 国産透湿シート | トリオシート | ウェザーシート | |
---|---|---|---|---|
耐候性 | 〇 | △ | ◎ | 〇 |
強度 | 〇 | △ | ◎ | ◎ |
施工性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コスト | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
長年住まいを雨や風、湿気から守ってくれるシートはやはり長持ちするものを選びたいものです。
後での張り替えも困難なので吟味して選択しましょう。